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ペインクリニック・整形外科

ペインクリニック・整形外科

「ペイン」は痛みというの意味です。ペインクリニックとは、痛みのクリニック、痛みの治療診療所ということになります。pain-less、痛みを除く診療所という人もいます。主に痛みの診断と治療を行う専門のクリニックということになり、神経ブロック療法、理学療法、薬物療法、はり等を行います。

  • 西洋医学と東洋医学とを併用します。

神経ブロックとは遮断という意味で、皮膚から注射針を通して、神経に直接あるいはその近くに薬物を注入して、神経の興奮伝導を遮断してしまう方法です。神経を遮断すると聞けば、一般の方は非常に怖がりますが、専門の方が行うので心配ありません。神経ブロック療法は痛みに有効で、即効性があり、安全でくり返し行えます。

  • ブロックは、必ずしも痛みの治療だけに有効なのではなく、
    • 顔面神経麻痺
    • 顔面ケイレン
    • アレルギー性鼻炎、
    • 突発性難聴    などにも有効です。
  • 頭痛外来
    • 片頭痛

◆頭や顔が痛む病気

  • 片頭痛
    10~20代の女性に多く発症し、早朝起床時に2~3時間片側のこめかみや眼がズキズキ痛みます。
  • 緊張型頭痛
    20歳以上の両側のこめかみ、後頭部、首筋、肩などがしめつけられるように持続します。疲労やストレスで悪化します。
  • 群発頭痛
    20~40代の男性に多く発症し、かなりひどい痛みが毎日ほぼ同時刻に15分~2時間ぐらい続きます。
  • 三叉神経痛
    お年寄りに多く、発作性激痛がきます。5~20秒位、長くても2分以内で、発作がおさまれば、普通の状態にもどります。
  • その他の疾患対象(痛み)

◆首、肩、腕の痛み

変形性頚椎症
中年以降の方で、頚の骨の一種の老化現象でおこり、いつも肩がこって背中が痛い、または手がしびれるという症状があります。

  • 頚椎椎間板ヘルニア
    椎間板の髄核が突出して神経を圧迫し、頚から肩、手にひびく痛みがおこります。また、手がしびれることがあります。
  • 頚椎椎間関節症
    頚椎関節の捻挫や関節の変形で痛みがおこります。
  • 肩関節周囲炎
    肩の関節を作っている筋肉や腱、滑液包などが老化現象をおこし発症する病気です。手を後ろにもってゆくのがつらく、腕のやり場がなく、夜痛むというような特徴があります。
  • 肩腱板断裂
    主に肩を打った既往がある人に起こり、肩の腱が切れている状態のものをいいます。

◆腰の痛み

  • 腰椎椎間板ヘルニア
    椎間板の髄核が突出して神経を圧迫し、腰や足の神経を圧迫したり、刺激したりして、腰や足にひびく痛みがおこります。また、足の力が弱くなり、前かがみがつらくなることがあります。
  • 脊椎管狭窄症
    年配者におこり、脊髄の入っている腰の管(脊椎管)が狭くなり神経を圧迫する病気です。歩行すると圧迫が強くなって、脊髄や足の神経の血のめぐりが悪くなり、一時的に歩けなくなります。
  • 椎間関節症
    脊椎の後ろの関節が捻挫したり、また変形などで炎症を起こし、そのために関節周囲の神経が刺激され痛みが起きる病気です。この特徴は、後ろにそり反ったときに痛みが強くなることです。
  • 筋筋膜性腰痛
    腰の筋肉の一種の捻挫や疲労と考えられています。
  • 骨粗鬆症
    腰の骨がうすくなって圧迫骨折したりする病気です。
    画像の説明

◆膝の痛み

  • 変形性膝関節症
    中年以降の女性に多く、関節軟骨を中心とした関節全体が変性し、特に内側が痛くなる病気です。

◆その他

  • 顔面神経麻痺
    耳鼻科に行かれることが多いですが、ウィルスによる血流障害のため、早期からの神経ブロック療法が有効です。
  • 帯状疱疹(後神経痛)
    帯状疱疹は皮膚科の病気と思われていますが、神経損傷が根底にあり、お年寄りは痛みが残存することがあります。全身に出る可能性があり、難治性です。
  • アレルギー性鼻炎
    星状神経節ブロックによる治療を行っています。これは、薬などの副作用がない、妊婦や子供にも治療できること、日常生活に制限がないこと、などの利点があります。
  • 硬膜外ブロック

この治療は、硬膜外腔(脊椎と背骨の間)に、局所麻酔薬を注入し、痛みをとり、さらに血行もよくする一石二鳥をねらった方法です。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊椎管狭窄症などの、腰や足の痛みに適応があります。
治療時には、痛い方を下にしエビのように背中をまるくし、両手で膝を抱えて横になります。背中を消毒し、痛み止めの注射をしてから、ブロックの注射をします。
治療後は、楽な姿勢で約30分、休んでもらいます。
治療効果として、痛いところが暖かくしびれたようになり、痛みが取れてきます。時に、足がしびれて、動きが悪くなる。膝に力が入りにくいなどの症状がありますが、ほとんど一時的な症状ですので心配ありません。

  • 腰痛予防法
    腰痛

・肥満者は仙腸関節への負担を軽減するために減量をしてください。標準体重を保つ努力を。
・疲れをためない。過労、睡眠不足は避け、休養を十分にとるように。
・同一姿勢を長時間とらない。イスでのデスクワークはときどき軽い運動をし、床などに長時間座る場合は、アグラは禁物。
・打撲傷など首や腰を痛めた経験のある人は、無理は禁物。

  • 星状神経節ブロック

この治療は、首にある交感神経節に局所麻酔薬を注入し、頭、顔、首、腕、上胸部への血行を良くし、痛みをとる方法です。
治療時には、仰向けで寝て、まっすぐ天井を見ます。首から肩の力を抜いて、手は体の脇に置きます。首を消毒して、ガーゼを置き、注射をして終わりです。なお、注射は数秒で終わりです。
治療後は、注射をした所を反対の手で、3~5分押さえます。その後、約15分休んでもらいます。
治療効果として、注射した側の顔から手にかけて暖かくなる、まぶたが重くなり目が充血する、鼻がつまる、などの効果が現れます。
時に声がかすれる、のどがつまる様な感じや手がしびれて力が入りにくいなどの症状がでますが、一時的な症状ですので、心配ありません。

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